1996年夏、『最高』のストリートチューンドマシンを作り上げ、
その実力を全長20km、コーナー180ヵ所以上、高低差300mの
まさにストリートの最高峰、ドイツ・ニュルブルクリンクで証明する
という目標を掲げて企画はスタートした。
ベース車両は、BLITZがN1耐久やGT選手権など過酷な
レースシーンで挑戦し続けてきたTOYOTA SUPRA(JZA80)を選択。

そして、その車両に付けられた名前は『BLITZ 753 SUPRA』。
当時、R33 スカイラインGT-Rがニュルブルクリンクで叩き出した
「7分59秒」という驚愕のタイムをさらに上回る「7分53秒」という
目標タイムからその名は名づけられた。

数々のレースシーンで培ったノウハウとストリートチューニングの
ノウハウをフィードバックし、サーキットだけではないストリート走行
での安全性、耐久性、快適性、ドライビングの楽しさなど、
ストリートでの『最高』を目指すために開発は開始された。
約1年間のトライ&エラーを経て、1997年夏、最高出力600PS、
トルク79kgmを発生する最高のストリートチューンドマシン
『BLITZ 753 SUPRA』が完成した。

その秋ドイツニュルブルクリンクにてタイムアタックは実施され、
結果は目標の7分53秒を上回る「7分49秒」を達成し
BLITZの技術力と商品の信頼性が証明されることとなった。
この記録は当時、ニュルブルクリンクストリートカー最速だった
ゲンバラ993ル・マンビトルボ(ポルシェ911)の7分52秒を上回り、
ニュルブルクリンクストリートカー最速の座も獲得するものであった。

この企画で開発されたエアロパーツ、アルミホイール、エンジンパーツ、
電子パーツ、サスペンションパーツなどはすべて製品化され、
まさに『最高』の商品提供に結びつく結果となった。
今でも、BLITZは技術とテストに裏付けられた『最高』を
提供し続けている。