ブリッツ・DAMPER ZZ-Rシリーズでは、いち早い開発と共に「車種の特性」や「用途」に応じた車高調(サスペンション)開発を心がけています。
例えば、日常的にストリートや高速道路での走行が多い車両に求められる「上質な乗り心地」と「ローダウン性能」の両立、サーキット走行までを視野に入れるスポーツ系の車両では「ドライバーの意図した走り」と「細やかなセッティング」が求められます。
ブリッツは今までのサスペンション開発で得たデータや、シチュエーション別に市街地・高速道路・サーキットでの実走行テストの他、「SDL」と呼ばれる最新のサスペンションシミュレーターを開発に導入しています。
「SDL(サービス・ダイアグノーシス・ライン)」とは、ボッシュ社の自動車整備機器の一つで、主にブレーキやサスペンションといった足回りの車両診断を行なう専門の装置です。
ブリッツでは、このサスペンションシミュレーターを利用し、人間の持つ感覚だけではなく、測定データに裏付けされた車高調の「乗り心地の良さ」や「性能の向上」を目指して日々開発を行なっています。
さらに最新の衝突被害軽減ブレーキや、車線逸脱警告、追従運転機能などの動作確認も実走テストを行うことで、安心してご利用いただけるよう車高の変化による影響の確認も実施しています。
SDLによる走行シミュレーションテストと開発
SDLは加振台の上に車両(タイヤ)を乗せ、周波数(実走行における速度)を変えながら、タイヤとサスペンションを上下に振動させます。
この時、加振台の動きにタイヤが追従した回数(=路面粘着率)を測定し、数値化する事でデータを取得します。
通常のサスペンションテストは「サスペンション単体」で行なう事が多いですが、ブリッツでは車両に車高調を装着したまま実際に走行するのに近い状態をシミュレーションできるSDLを利用して車高調開発に反映しています。
また、サスペンションの交換後には最新の3Dアライメントテスターを利用し、適正値に調整を行なってから各種走行テストを実施します。アライメントテスターで得た情報は、商品の取扱説明書に参考情報として記載しています。
上記のシミュレーションテスト結果を純正サスペンションのテスト結果と比較し、特性を検討します。
2つのテスト結果のグラフや波形が大きくかけ離れていると特性が大きく変わることになります。
その結果、車両に合わない乗り心地やフィーリングの悪いサスペンションとなってしまう可能性もあります。
しかし、ただ単に「純正と比較して、同じに近づけるのがベスト」というわけではありません。
サスペンションの仕様により特性は異なるため、純正のテスト結果を元に「しなやかな乗り心地」や「ハイスペックな運動性能」を目指して開発を行ないます。
また、ブリッツのDAMPER ZZ-Rシリーズには「減衰力調整機構」を備えているため、減衰力調整によって乗り心地や車両の挙動を変化させることのバランスも視野に入れて開発を行なっています。
車種によっては、同じ車種でも2.5L・3.5L・ハイブリッドというエンジンの違いや、2WD・4WDという駆動方式の違いがあります。
これらのエンジンや駆動方式の違いはサスペンションに大きく影響する部分でもあり、実際にSDLのシミュレーション結果では違いがよく現れます。
そのためブリッツでは同一車種であっても、様々なエンジン種類や駆動方式の異なる開発車両を使って、その車両にあったサスペンションを妥協せずに開発しています。
このように、ブリッツではサスペンションシミュレーターで得たデータを参照しながら、ショックアブソーバーやスプリングの仕様を検討し、それぞれの車両に合ったベストなセッティングを導き出すことで、乗り心地や性能を重視した開発を心がけています。
実走行によるテストと開発
スポーツカーはプロドライバーによる評価を受けながら乗り心地・運動性能ほか、耐久性や限界性能を見極めていきます。
乗り心地が重視される車両のテストは、路面が綺麗な場所、荒れている場所、高速道路、ワインディングなど、様々なシチュエーションで実施しています。
最新技術への対応
近年、衝突被害軽減ブレーキをはじめとする安全性・快適性を高める装置が装着された車両が増えています。
そこで「純正車高」、「基準車高」、「最ローダウン」など、様々な状態を作り出し、速度別に機能が正しく作動するかの社内テストを実施しています。
最新型の車両を使い、考えられる様々な状況を想定した開発テストを行うことで、最新技術にも対応しています。
※結果はブリッツ社内のテストによるものです。誤作動の発生やそれに伴う事故などの損害について、弊社はその責任を負うことができませんので、ご了承ください。
DAMPER ZZ-Rシリーズは、このように様々な視点から開発を行なっています。
テスト結果によっては開発を完了するまでに時間が掛かってしまう場合もありますが、最善の商品をできるだけ早くお客様へお届けできるよう心がけています。
今後もコンセプトに沿った商品開発をしておりますので、引き続きリリースにご期待ください。
ブリッツ・DAMPER ZZ-Rシリーズでは、いち早い開発と共に「車種の特性」や「用途」に応じた車高調(サスペンション)開発を心がけています。
例えば、日常的にストリートや高速道路での走行が多い車両に求められる「上質な乗り心地」と「ローダウン性能」の両立、サーキット走行までを視野に入れるスポーツ系の車両では「ドライバーの意図した走り」と「細やかなセッティング」が求められます。
ブリッツは今までのサスペンション開発で得たデータや、シチュエーション別に市街地・高速道路・サーキットでの実走行テストの他、「SDL」と呼ばれる最新のサスペンションシミュレーターを開発に導入しています。
「SDL(サービス・ダイアグノーシス・ライン)」とは、ボッシュ社の自動車整備機器の一つで、主にブレーキやサスペンションといった足回りの車両診断を行なう専門の装置です。
ブリッツでは、このサスペンションシミュレーターを利用し、人間の持つ感覚だけではなく、測定データに裏付けされた車高調の「乗り心地の良さ」や「性能の向上」を目指して日々開発を行なっています。
さらに最新の衝突被害軽減ブレーキや、車線逸脱警告、追従運転機能などの動作確認も実走テストを行うことで、安心してご利用いただけるよう車高の変化による影響の確認も実施しています。