DAMPER ZZ-R BB - ダンパー ダブルゼットアール ビービー
 
     
DAMPER ZZ-R BBの特徴
■ DAMPER ZZ-Rをベースに、車種毎に作り上げた「BB専用スペック」
 DAMPER ZZ-R BBは、DAMPER ZZ-Rをベースにしながら設定車種に合うよう完全専用開発を実施。
幅広いローダウンのニーズに応えるべく、基準車高と車高調整範囲を新規設定。
さらに、ローダウン状態での高速走行時のハンドリングや安定性をアップするために、
バネレート及び減衰力の仕様を最適なスペックに変更しています。

 ローダウンすることで起こりがちな乗り心地の悪さや底付き感を解消するため、専用設計のショートタイプ
バンプラバーを一部車種に付属。
また、フロントアッパーマウントにピロボール調整式を採用する事で、機敏なハンドリングを実現するほか、
ローダウン時のキャンバー量の調整までを自在に行なう事が可能です。

 まさに、走りとスタイルを両立するオーナーのために、ブリッツが今までの開発ノウハウを惜しみなく投入した
新開発のサスペンションシステムです。
■ DAMPER ZZ-RとDAMPER ZZ-R BBのスペック比較 (VELLFIRE AGH30W/基準車高の場合)
DAMPER ZZ-R
  Front Rear
基準車高 -35mm -40mm
調整範囲 -80mm〜0mm -65mm〜-20mm
バネレート 6.0k 9.5k
減衰力仕様 Soft Mid
アッパーマウント 強化ゴム 強化ゴム
スプリングタイプ 専用形状スプリング 専用形状スプリング
スプリング自由長 220mm 220mm
DAMPER ZZ-R BB        ※画像はBLITZエアロ装着車です
  Front Rear
基準車高 -55mm -70mm
調整範囲 -110mm〜20mm -120mm〜-60mm
バネレート 9.0k 12.0k
減衰力仕様 Mid Hard
アッパーマウント ピロ調整式 強化ゴム
スプリングタイプ ID62 ストレート 専用形状スプリング
スプリング自由長 180mm 140mm
※基準車高及び最低地上高の情報は、弊社開発車両での測定データです。車両個体差により若干異なる場合がございます。
※道路運送車両法の保安基準により、公道走行には9cm以上(ホイールベースが3000mmの車両は10cm)の地上高が必要です。
地上高が9cmに満たない状態での走行は絶対に行わないでください。
※装着されているタイヤサイズや社外マフラーなどによっては最低地上高を確保できない場合があります。
 
アルミ鍛造製 アッパーマウント 32段階減衰力調整機構
 アッパーマウントは高い剛性と軽量化を
両立する、アルミ鍛造製を採用。
 フロントにはキャンバー調整式
ピロボールアッパーマウントを採用し、
ダイレクトな操舵感とコントロール、
さらに自在なキャンバー調整を実現。

リアには強化ゴムマウントを採用。
走行時の不快な異音を低減。


 前後共に32段の減衰力調整機能を採用。
特殊ニードルバルブの採用で、しっかり
とした減衰力調整を可能にしました。
お好みで走行性能と乗り心地を高次元で
バランスさせることができます。

 アッパーマウント上部の調整ダイヤルで
簡単に調整ができますが、リアなど構造上、
タイヤハウス内に減衰力調整ダイヤルを
設けている車種もあります。

電子制御式の「SpecDSC」も設定。


キャンバー調整式ピロボールタイプ

タイヤハウス内調整タイプの例


   
高張力材スプリング ダストブーツ・バンプラバー
 耐久性に優れた特殊高張力材SAE9245
を採用したオリジナルスプリング。
補修用スプリングも販売中

 ピストンロッドを保護するための
ダストブーツと、ピストンの底付き防止
のためのバンプラバーを標準装備。
   
高強度シリンダーケース アルミ鍛造製シート
 シリンダーケースには高強度の
STKM13C材を採用。
 ブラッククロームメッキを施すことで、
耐腐食性も向上します。

 スプリングシート・ロックシートにも、
アルミ鍛造製を採用。
高強度・高耐久性・軽量化を実現。
   
アルミ製ブラケット 高剛性専用ブラケット
 ウィッシュボーンタイプのブラケットは、
アルミ削り出し製のブラケットを採用。
バネ下重量の低減を実現。
 ブラックアルマイトと特殊塗装により、
耐腐食性を向上させています。

 特殊塗装でコーティングし、高剛性・
高強度を実現する車種別専用ブラケット。
 車種別にブレーキホース、ABSラインを
固定可能なブラケットを標準装備し、
ボルトオン装着が可能。
   
先出し対応オーバーホール 充実の専用付属品
 オーバーホールに対応。本来の性能を
発揮させることが可能。
 交換に関わる手間を省く
「先出し対応オーバーホール」にも対応。
詳しくはこちらをご覧ください
 全車種に車高調整レンチをはじめ、
必要な車種には、キャンバー調整ボルト用
レンチ、減衰力調整延長ダイヤル、
スプリングサイレントラバーなども付属。

 一部車種にはローダウン時の底付き感を
低減するため、専用開発のショートバンプ
ラバーを付属しています。
 
「全長調整式」とメリット
■ 全長調整式とは?
 構造を単純化することで、主にリーズナブルなダンパーで採用されてきた「ネジ式」は、
車高調整をする際にスプリングを遊ばせたり、プリロードをかける(縮める)などの調整が必要です。
これらの調整方法は、乗り心地の悪化や底付き、異音といったトラブルが発生しやすいものでした。

 DAMPER ZZ-Rが採用する「全長調整式」は、ショックアブソーバー全体の長さをスプリングと独立して調整することが可能です。
これによりストローク量を変化させることなく車高の調整が可能で、底付きなどのトラブルを心配する必要はありません。

 もちろん従来のネジ式同様に、スプリングの伸縮での車高調整やプリロードの調整は可能ですので、
さらにシチュエーションに合わせた使い方が可能です。

■ 全長調整式の構造とメリット
 全長調整式の車高調整はロアブラケット部のロック位置(B)を上下させて行ないます。
Bの位置が上がると、ショックアブソーバー全体の長さ(全長) が短くなりますので、
その量だけ車高が下がる仕組みです。

 全長調整式では車高を下げた場合も、スプリングの長さ(A)に一切変化はありません。

 つまりストローク量(可動範囲)も変わりませんので、乗り心地の変化は
最小限に留めながら、ローダウンを実現することができます。

「単筒式」とメリット
■ 単筒式とは?
「単筒式」とはショックアブソーバーのシェルケース内部がそのままシリンダーとなり、
1本の筒の中にオイルやガス、ピストンバルブなどが入っているタイプを指します。
フリーピストンを境に、オイル室とガス室が完全に分かれているのが特徴です。

「複筒式」は、シェルケース内部にもう一本シリンダーがあり、その中をピストンバルブが上下する構造です。

DAMPER ZZ-Rではシンプルな構造で剛性が高く、ピストンの大径化による安定した減衰力の発生を狙い、
全ラインアップで単筒式を採用しています。
■ 単筒式と複筒式の比較
● シンプルな構造で剛性が高く放熱性に優れ、耐久性も高い。
● オイル容量が多く、熱容量にも余裕があり安定した減衰力を発揮できる。
● ピストンを大径化することにより、より微細な減衰力調整が可能。
● オイル室とガス室が完全にセパレートしているため、取付の自由度が高い。
● 構造が複雑なため、熱がこもりやすく、製造コストが高くなる。
● 構造上、オイルの容量が少なくなる。
● 構造上、ピストンの大径化が難しい。
● オイル室とガス室の区切りが無いため、取付角度に制約がある。